
【健瀧ゼミナール 055】「人為は虚しい」と荘子はいう「現代は権力と金の偽装時代である」と小中健瀧はいう
私は世界の総括論をよく、以下の様に説明する。
ユダヤ教(BC13世紀)二大分裂キリスト教・イスラム教)から、ギリシャ神話期のBC8世紀以前から哲学の代名詞であるギリシャ哲学の第1期イオニア哲学派といわれるターレス(BC6世紀)の自然への根源性を追求した哲学が起こる。
後のパロール(言葉)やロゴス(理性)を中心に存在論を追求し唱える第2期ギリシャ哲学(BC5世紀~BC4世紀)といわれるソクラテス、プラトン、アリストテレスの時代を迎えるのである。 それから、ヨーロッパ中世のルネ・デカルト(フランス1596~1650)のコギト・エルゴスム「我れ思うが故に、我れ在り」、心身分裂の二分法からアイザック・ニュートン(イギリス・万有引・物理力学)の機械論的な造物化の中世から、ポスト・モダンイズム(近代構造主義)なるものが産業革命と称し、ヨーロッパ諸国への侵略から、アジア圏の植民地政策、そして奴隷化・奴隷貿易へと、エスカレートして行った。
それが、アメリカ大陸のネーティブアメリカンへの3000万人虐殺やアフリカ大陸も、虐殺・植民地化・奴隷貿易と、何処

【健瀧ゼミナール 054】自由を求めて不自由になった現代人・心はいかにして自由になれるのか?
このテーマは、人間が生きていく為の永遠の問題かもしれない。
まさにその問いを思想したのが、今から約二千三百年前に中国の戦国時代中期に書かれた思想書「荘子」である。
著者の名前は「荘子」または「荘周」ともいう。
この書は「荘子」とその弟子たちが、書き継いで一つになった本てある。
歴史に名の遺った思想家たちをみると、ソクラテスもブッダも孔子も自ら本は書かず、遺してはいません。
それは弟子たちが書き遺したことで、その師匠のソクラテスやブッダや孔子の名前が遺り、後に有名に成っていったのである。
荘子の場合は明らかに荘子自身が書いており、師匠と弟子たちの合作という珍しいダイプの本になっている。(である)
それで荘子の読み方は儒家の曾子(そうし)と間違われやすいので、日本ては「荘子」は「そうじ」と呼んでいる。また濁って読むのが中国文学や中国哲学の関係者の習慣となっている。
荘子の思想の根本はこの世の一切をあるがままに受け容れるところに真の自由が成り立つという思想である。
その思想は、多くの寓話を用いながら説かれている。