
【健瀧ゼミナール 002】 「大晦日」の意味
今日は大晦日ですね。 これを「おおつもごり」とも言います。 新しい歳神(としがみ)を迎える日です。 その夜を除夜といい、歳神を迎える準備に入ります。 この年中行事をみても、日本はまだ、文化的には中国の道教的な思想が入っていますが、縄文時代からの自然崇拝的な循環型の文化と統合したもので、現在も根強く残っています。 それは自然と、神と共に生きていく、文化であります。 しかしながら、それも都会に成ればなるほど、希薄なものになり、只のお祭りのファッションとしての感覚に陥り、低俗化しています。 今こそ、祭と日本人のコミュニティーを取り返さなくてはならない時代であります。 本来の祭りの意義について講座でも話していこうと思います。

【健瀧ゼミナール 001】 「かみ」の語源
前回のゼミで話してきましたように、カミは朝鮮半島のコムの発音らしい。 あのマナがモノになったのと同じである。 また中国ではこの存在に「神」という文字を与えていた。 そして日本人はカミを漢民族の神とよんだものと同じと考えた。 同じく北海道人はこれをカムイと受け入れた。 あくまでも、推理であるが、イは朝鮮にも古代日本語にも登場する助辞で、存在を確認する働きを示すように考えられる。 それではカミ(コム・カムイ)とはどんな存在なのか? 面白いのはコムは今でも朝鮮半島で熊をさし、「日本書紀」にも朝鮮の地名・熊津(くまなり)が登場している。 現在、公州博物館には古代に信仰された熊の石像がある。 もっと面白いのは英語のbear(ベアー)も神を意味するのである。 また円卓の騎士のの王Arthurも熊王だという。 そして中国の古代夏の聖人・禹王も熊というな伝説がある。 只、だから短絡的に、私はカミは熊のことだと言うのではない。 カミはあくまでも、超越的な存在のことで、具体的にいえば、熊もその一つの動物であったに過ぎないと私は考えるのである。 以上。 #ゼミナール