

【健瀧旅記】 Mr.曜変天目 長江惣吉さんとの出会い
親子二代で曜変天目茶碗の再現に取り組まれ、2016年6月11日にはNHKドキュメンタリーETVでも紹介された、長江惣吉・九代目にお会いしてきました。 最初は一時間ぐらいの予定だったのですが、長江惣吉さんの話しを、いろいろとお聞きしまして、私が陰陽五行や易、風水思想から、曜変天目茶碗を解き明かし、お互いが意気投合して盛り上がり、結局は五時間になりました。 長江惣吉九代目に曜変天目と器の原初的な象徴論を、陰陽五行と易の宇宙論の事象からそのコスモロジーをダイナミックに解き明かすと、それはそれは彼の目の色が変わり、彼の知的好奇心が漂ってきました。 彼が「曜変天目や器をそのような、論で聞くのは日本では初めてです。中国に行きました時に、それに似た話をされた方がおられました」と言われ、「これから器の世界の見方が変わりそうです」と、感心して頂きました。 そのようなことで予定は一時間ぐらいでしたが、いつもようにシンクロの連続と二人の話はつきることが無く、さすがに私も三時間経った頃には、おいとまをしようと思いましたが、彼が縄文や神道、仏教の話が大好きと言われ、聞かれ


【イベント報告】 村石恵照先生(仏教学者)とのコラボ特別セミナーを開催
2016年6月19日 東京都・小平市にて、仏教学者 村石恵照先生とのコラボ特別セミナーを開催しました。村石先生とのセミナーは、約1年前の還暦セミナー以来で、第1部から第3部の対談に至るまで、お互いに気の合ったテンポのよいセミナーとなりました。 主題「生命を繋げる環境思想/生命を尊い心の通うコミュニティを」 第1部 村石恵照先生(仏教学者)講演 「やまと言葉の哲学」
第2部 小中健瀧(思想家)講演 「生命の祝祭・いのちの環」
第3部 村石恵照先生(仏教学者)・小中健瀧(思想家)対談 今回のセミナーの様子は、日本理気学会のホームページで動画公開していますので、是非ご覧ください。
http://visioners.wix.com/rikigaku#!library/cpax

【健瀧ゼミナール 019】 哲学をするとは?
哲学の根本問題は、「在るということを問うこと」にある。ロジックでいえば、「存在とは何か?」である。 つまり、「在りとしあらゆるもの(在るとされるあらゆるもの、存在するものの全体)が何であり、どういう在り方をしているのか」を問うことである。 果たして、その問題がどのように語られてきたか、考えてみよう。 プラトンの頃のギリシャのアテナには「ソフィスト」という一群の人々がいた。 識や知恵を意味する「ソフィア」と同根の言葉で、知識人や学者を指すが、当時のアテナでは高い月謝を取って金持ちの子弟に詭弁術などを教える一群の人々ががそう名乗っていた。 その教育現場では、どのようなことが問題になっているかを記した対話篇「ソフィストテース」でプラトンはこう言っている。 「・・・・・というのも〈存在する〉という言葉をつかうことで自分でいったい何を言おうとしているのかを、君たちならばずっと前から、よく知っているに違いないのだが、我々の方では、一頃でこそ、それが解っているつもりだったのに、、今では途方に暮れている在りさまなのだから・・・」 やさしく言いかえると、自分たち哲

【健瀧ゼミナール 018】 卑弥呼と縄文
「卑弥呼」も「倭姫」も「天照大神」も同一人物としか考えようがないという見解に至りました。 その時代は、豪族たちの戦いとして乱世が続いていた。 古代豪族とは、大和政権が磐石になるまで、独自の軍事力・経済力で一定の地域を支配していた勢力をいう。 要するに地域政権である彼らは漢書、地理志、後漢書、東夷伝、魏志倭人伝、などの古代中国の書物を読むことで解る。これらの書には古代豪族の支配権を儲けて戦いを繰り返していたのである。 それが、不思議に倭国の連合により、いったんは収束する。邪馬台国の女王・卑弥呼の登場である。 魏志倭人伝に「卑弥呼は鬼を操り、大衆を惑わす」とある。 これは有名な言葉ではあるが、この下りを解釈するのに、歴史学者や専門家たちはその真意を解明することができない。それこそ、惑わすのである。 私は東洋思想の道教研究を専門家であるから、さほど難しいことはない。 鬼道をまともに考えれば、道教的な言葉である。道教では鬼を神と解く説と人が亡くなると、霊気が漂い鬼になるという説がある。 となると、それは道教が伝来していて、卑弥呼が使ったいたのだと、考える

【お知らせ】日本理気学会を設立しました
この度、日本理気学会を設立いたしました。 設立趣意書と立ち上げ学会メンバーは、以下の通りです。 【設立趣意書】 日本理気学会は大宇宙・森羅万象における、気の原理・法則を概念とする。
また、その基礎理論を学習し、生物生態系や自然環境、人間社会における、
気による諸現象を学術的に研究し、応用する学会である。
また気による病気の研究・治癒方法の研究する。
ましては、その理論を応用し、自然と調和・統合することを理念とし、
気による生物生態系や自然環境の保全、気による自然と共生循環する社会構築、
気による自然景観と調和する都市づくり・共同体の計画、気による自然農法、
気による健康的な人間の生活、気による人間の住宅環境づくり、
などを目的として、ここに設立を発起する次第である。
2016年6月4日
設立発起人代表 小中健瀧 【学会メンバー】 代表理事 小中 健瀧 メンバー 宮鍋正幸
宮鍋映子
松本悟(シュヴァイツアー協会 日本事務局長)
岡村興一
森裕美子