
【健瀧ゼミナール 038】 「失われた日本の神々」
人間が利権により、つくった都合の良い神々と神社のエリアに、火山の大噴火も地震もいきます。 これこそが自然が神なのであります。 この現象を観て、かつての日本人たちは当たり前のように、自らの強欲が造り出した人間社会をふり返り、反省をし、自然の尊厳を省みて、その事をベースにして、壊れた都市や民家を再建をしていきました。 それはヨーロッパの重要視しない国々から、自然を支配し、人の心を置き去りにした、物質や金を中心に合理的に考える、心身分裂型の経済第一主義が近代へと成し遂げ、生きとし生けるものを生命の尊厳性まで奪い、人類を破壊するモンスターを造り出していったのです。 その巨大なヨーロピアン・モンスターは明治維新という日本文化の大変革期から、大東亜戦争の敗戦を迎え、その巨大なヨーロピアン・モンスターはアメリカン・モンスターと化し我々の先祖から我々の住む日本にも、押し掛けてきたのです。 それから今日までの、大東亜戦争後・70年の間に、物の豊かさという幸福の虚像を求め、心を失っていきつつ心は貧しく、日本の思想、文化、教育、経済、政治の社会は目まぐるしい変化の転回

【健瀧ゼミナール 037】 森羅万葉の世界
風は何処から吹いてくるのだろう? 幾千という青葉の揺らぎの中にいると、虚空の息のようなものが観えてくる。 私たちの詩歌の言葉は、大いなる生命の隠喩として存在するものならば、樹上にそよぎ、ゆらぎ、ひるがえる葉っぱの一枚一枚は、言葉であろうか? その言葉に私たちは、無心に応じていかなければなるまい。 どの精神世界も今、両性具有の存在を忘れたのか? 自己なる宇宙に向かう為の、真理の悟りではなく、現代社会のドクマへの強迫観念の抑圧により、自己からの覚醒した表現でもなく、自我の欲求するものと、錯覚を生じている。 これはかつての物から心へのベクトルではなく、心からものへの相転移が起こり、新しい価値転換の普遍的な妄想ゲームを起こしている。 米式の心理学はC・ユングの普遍的無意識の元型論・コスモロジーを忘れ、表層的な心理のテクニカル的なドクマに陥っている。 そこには普遍的な個性化から自己実現はありえない。

【健瀧ゼミナール 036】 台風も去りその有り難さを味わう中で
私はいつも、一挙一動、一期一会の現れについて、その理を考えます。 また、お会いする方々の人生やその心と思い、その方々への悟りと精進を願わない時はありません。 ちっぽけな自分にとらわれるのではなく、この前に講座で話しました、この7日までの9月の「四緑木気」の気の象意を、私は、太陽と地球と月と地球、そして太陽と月と地球が働き、この大宇宙や大自然、森羅万象の中で、生きとし生けるもの、すべてのものとの繋がりの中で、今このように生かされている自己が在る、と解いています。 自然体に委ねるのですが、その中で今日、私がなすべき事を今、浮かべています。 だから大宇宙・大自然、神々、仏への朝のお祈りを始めます。

【健瀧ゼミナール 035】 修行への旅立ちに際して
日本(ひのもと)の 心忘れる 何人(なんびと)と お茶に和めば 心取り戻す 私は今日から一日、長野に心と生き方の修行に行き、明後日は久しぶりに富山県にある、名酒・羽根屋の富菊酒造に仕事で行って参ります。 では皆さま、今日も安らぎ茶・和み茶・癒し茶・美味しい茶、合わせて、しあわせ茶をどうぞお飲み下さい。 この度、何故、山で生き方の修行をしに行くかと言いますと、雄大な山の気を久しぶりに感じたくなりました。 そして、山を目の前にして、その理を魂から身心に生身に感じて味わいたいのです。 いつも言うように、この時代は混迷困惑の動乱期。 その自然の象徴の気は山から来るのです。 九気で言えば、八白土気です。 その気を直面で、今後の時代を感じ取る為に、実践的に山の気と対話することを試みたいのです。