
【健瀧ゼミナール 014】アドラー心理学の神髄
アドラー心理学とよく言われていますが、それは通称にすきません。 アドラー自身はその理論を個人心理学と名乗っています。
個人心理学と名乗ると誤解を招きやすいので、私は説明をしておきます。 個人心理学の「個人」の解釈は、個人主義的な自己中心で、他は関係というような意味ではありません。 この個人は自分以外が全て対称として成り立っている自然や世界、宇宙があるということです。 このアドラーの根本思想は、まさに私が提唱しています、大自然・森羅万象のコスモロジーである、統合統一される円環する調和思想なのです。 また、私は心身を分裂させた西洋的な二元論を、破壊的な根本思想と批判をしてきましたが、アドラーはこう言っております。 人間を理性とか感情、意識と無意識、身体と心というふうに二元論的に捉えることに反対をしました。そういう意味での個人心理学ということなのです。 アドラーの心理学は分割できない、人間を統合的な考察をする心理学なのです。この点も私が提唱する統合統一理論と同じなのです。 何故、アドラーはこの心

【健瀧ゼミナール 013】 アドラー心理学の基礎論
今日ゼミナールは今、話題のアドラー心理学の基礎論です。 アルフレッド・アドラーの経歴は後程な話すことにして、まずはアドラーの有名な言葉を紹介しよう。 「人間は自分の運命の主人公である」とある。 この言葉に象徴されるように、アドラーは自己を生きるといこと、あるいは自己を実現するということを意味するのである。 そして、こうとも言っている。 「人間は自分自身の人生を描く画家である」と。 要するに我々人間には自らの人生を変える力があると言うことである。 また、我々は一人ひとりが、自分の人生の主人公であると。 アドラーはC・Gユングの深層心理学を学ぶのだが、GフロイトやC・Gユングに並び、深層心理学の三大巨人の一人と言われている。 アドラーの深層心理学の基礎は、この五つの理論から成り立つのである。 第一に、自己決定性(人生は自分が主人公である)
人は環境や過去の出来事の犠牲者ではなく、自らが主人公である。 第二に、目的論(人の行動には目的がある)
大切なのは過去の原因ではない。未来の目標を見据えている行動には、その人自身をの意思を持ったもくてきがある。