【健瀧ゼミナール 021】 伝家の宝刀
つまり、哲学は、人間を中心にあらゆるものの存在を説明しようとするものですが、その論理の大前提にはデカルトのいう、「我れ思うが故に、我れあり」ということで、自我を肯定するもので、自己の存在や自己を肯定することはないのであります。 これが哲学の致命傷であります。...
【健瀧ゼミナール 020】 自然智は化石になっていく
この前までの話であるが、プラトンが言った、存在する〈オン〉という言葉を使うことで自分がいったい何を言おうとしているのか? 哲学者にとっては、「存在」と言う言葉をどう考えたらよいのか? 途方に暮れるほど解らない、という意味になるのである。...