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【健瀧ゼミナール 024】 お盆についての大事なゼミナール


お盆というのは、古来からの日本の祖霊信仰に、中国の道教の思想が統合して、つくられた日本の年中行事です。

日本に伝来した仏教はインドで釈迦の悟りにより、発祥しました。

そして中国、朝鮮半島を通って伝来しました。その間に純粋な原始仏教(悟り・解脱)の思想は翻訳においても、道教的な解釈をされ随分歪曲され、日本に伝わって来ました。

現代では、お盆というと仏教的な行事と思われおりますが、正確に解釈すれば、日本的な祖霊信仰と仏教と道教の習合した年中行事ということになります。

日本でも昔は和暦=旧(暦太陰太陽暦)の8月15日を中心にお盆は行われていました。現在の新暦(太陽暦 )で、いうと7月15日ということです。

お盆の正式な名称は、「盂蘭盆絵(うらぼんえ)」といいます。

この思想も道教が入っていますので、鬼や鬼門が。出てきます。それが閻魔大王です。

それにお正月とお盆は格別な供養行事にするのかというと、お正月は一年で最も寒い時期で、陰陽五行で陰極から春を迎える一年の大きな節季(気)で一年の始まりです。

この事象に方位を配当すれば、まさに表鬼門です。新しい気が生まれてくる時期です。

そしてお盆はその対局で、一年で最も暑い時期で、陽気から秋を迎える陰気に変わって行く時期です。方位を配当すれば裏鬼門です。やはり、鬼が居ります。

五行でいえば、お盆は火の気の夏なので、地獄の熱い火の窯がが開き、一日でいえば、裏鬼門の時間は13:00~17:00です。夕方時です。

ということで、この時間は普通は家路を急いで家に帰る訳ですから、ご先祖もお盆は家に帰るという意味になった訳です。

盂蘭盆絵の本当の意味は、この世で悪いことをし罪を積んだ人が、地獄に落ち、閻魔大王に地獄の窯の中に入れられ焼かれた祖霊が、地獄の窯が開き、この世のご身内の家に帰って来るという意味であります。

そして帰られたご先祖に、盆の上に供物を沢山用意し、ご先祖をねぎらい、ご供養を手厚くし、または、久しぶりに帰られたご先祖と三日間、共に暮らし対話をし、悟り和むという意味でもあります。

どの歴史もそうですが後には簡略化して、ご身内にご先祖が帰って来るので、手厚くご供養をするという意味がつくられてきたのです。

では、皆さんご先祖をお持て成し、仲良くお過ごし下さい。

私はちなみに、今日ご先祖に東大寺の森本長老に頂きました、玉露を入れ、和菓子をお供えし、お持て成しをさせて頂こうと思います。


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