【健瀧ゼミナール 014】アドラー心理学の神髄


アドラー心理学とよく言われていますが、それは通称にすきません。

アドラー自身はその理論を個人心理学と名乗っています。 個人心理学と名乗ると誤解を招きやすいので、私は説明をしておきます。

個人心理学の「個人」の解釈は、個人主義的な自己中心で、他は関係というような意味ではありません。

この個人は自分以外が全て対称として成り立っている自然や世界、宇宙があるということです。

このアドラーの根本思想は、まさに私が提唱しています、大自然・森羅万象のコスモロジーである、統合統一される円環する調和思想なのです。

また、私は心身を分裂させた西洋的な二元論を、破壊的な根本思想と批判をしてきましたが、アドラーはこう言っております。

人間を理性とか感情、意識と無意識、身体と心というふうに二元論的に捉えることに反対をしました。そういう意味での個人心理学ということなのです。

アドラーの心理学は分割できない、人間を統合的な考察をする心理学なのです。この点も私が提唱する統合統一理論と同じなのです。

何故、アドラーはこの心理学の名称を選んだ理由は、アドラーの関心は人間と言う一般ではなく、生身の血の通った目の前にいる「この人 」との対話に向けられているからです。

もう一つ、アドラーの素晴らしいところは、他の心理学のように人間をタイプに分類をすることを否定し、他の誰よりも、変えることのできない、かけがえのない個人の独自性に注目をしたことにあります。

だから、アドラーは『人生の意味の心理学』とも名乗り、その中で個人心理学について、人間を理解するのは容易ではない、おそらく、すべての心理学の中で、学び実践することが、もっとも困難である、と述べているのです。


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